6/30/2021

変異株の呼び名


中国科学院武漢ウイルス研究所

2019年に中国・武漢で初めて発見された、新型コロナウイルス。
ご承知の通り、今も世界中全てを震撼させている真っ最中で、
各国・各地域が蒙った、或いはこれから蒙るであろう、
損害も迷惑も正に計り知れない程のものとなる訳だが、
日本の25倍もの広さを有する中国で、
敢えて北京でも成都でも西安でも上海でも無く、
ウイルス研究所がある武漢でこのウイルスが見つかったのは、
きっと只の偶然では無かろうと思うのが普通の人間の常識的な考え方かと。
無論、確かな証拠など未だ見つかってはいないのだが…。

さて、コロナの変異株について。
つい先日までテレビでもイギリス型や南ア型、
インド型といった呼称を用いていたのに、
何故ここに来て急にアルファ型やベータ型、デルタ型など、
物理学みたいな呼び名に変わってしまったのか?
Today's BGM
愛燦燦(さかいゆう)
名前(土岐麻子)
Mona Lisa(Nat King Cole)


実はコレ、世界保健機構(WHO)の指示によるもの。
発見された国や地域等の名前を冠すると差別を生んだり、
汚名を着せる事に繋がるとして順に、
英国株をアルファ(α)、
南アフリカ株をベータ(β)、
ブラジル株をガンマ(γ)、
インド株をデルタ(Δ)と夫々ギリシャ文字を充てることにしたのだとか。

しかし、日本でも割と知られているデルタまでなら兎も角、
今後あまり聞き慣れないイプシロン(ε)やゼータ(ζ)、
イータ(η)、シータ(θ)と登場し始めれば、
ワクチンの名前すら上手く覚え切れないのに、
却って混乱を招く事態になるのではと余計な心配をつい…。

余談だが、世界中で最も使われている文字は、
我々が「英字」とか「横文字」とか「ABC」などと呼ぶ、
ラテン文字(ローマ文字とも)。
その元となったのがギリシャ文字で、
「アルファベット」の語源も実はアルファとベータなのである。

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