【大人語辞典】


【強ち】 あながち
断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。
「―嘘とは言い切れない」

【豈図らんや】 あにはからんや
全く思いがけないことが起こったという気持ちを表す。意外にも。
「─彼が犯人であったとは」(多くの場合、文末は「とは」)

【遺憾】 いかん
期待したようにならず、心残りであること。残念に思うこと。
また、そのさま。「―の意を表する」

【粋】 いき
1. 気質・態度・身なりなどがさっぱりと垢抜けしていて、しかも色気があること。
また、そのさま。「―な姿」「―な柄」「―な店」
2. 人情の機微、特に男女関係についてよく理解していること。
また、そのさま。「―な計らい」

【言わずもがな】
1. 言わないほうがよい。「―のことを言う」
2. 言うまでもなく。もちろん。「英語は―、フランス語も話す」

【嘯く】 うそぶく
1. とぼけて知らないふりをする。「そんなことがあったかね、と平気な顔で―」
2. 偉そうに大きなことを言う。豪語する。「絶対に優勝してみせる、と―」

【疎ましい】 うとましい
好感が持てず遠ざけたい。嫌である。「名前を聞くのも―」

【烏滸がましい】 おこがましい
身の程を弁えない。差し出がましい。なまいきだ。
「先輩をさしおいて―のですが」

【御座なり】 おざなり
いいかげんに物事をすませること。その場だけの間に合わせ。
また、そのさま。「―な処置をする」

【乙】 おつ
普通と違って、なかなか面白い味わいのあるさま。味 。「―な事を言う」

【徐に】 おもむろに
落ち着いて、ゆっくりと行動するさま。「―立ち上がる」

【慮る】 おもんぱかる
周囲の状況などをよくよく考える。思いめぐらす。「相手の体面を―」


【確信犯】 かくしんはん
1. 道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、
本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪。
2.(転じて)悪いことだと分かっていながら行われた犯罪や行為。
また、その行為を行った人。
「違法コピーを行っている大多数の利用者が―だと言える」

【呵責】 かしゃく
厳しく咎めて叱ること。責め苛むこと。「良心の―に苦しむ」

【葛藤】 かっとう
1. 人と人が互いに譲らず対立し、いがみ合うこと。「親子の―」
2. 心の中に相反する動機・欲求・感情などが存在し、
その何れを取るか迷うこと。「義理と人情との間で―する」

【喧しい】 かまびすしい
やかましい。かしましい。「―蝉の鳴き声」

【忌憚】 きたん
遠慮。「どうぞ―のないご意見を」

【杞憂】 きゆう
心配する必要のないことをあれこれ心配すること。
取り越し苦労。「―に終わる」

【矜持】 きょうじ
自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。自負。プライド。
「―を傷つけられる」

【与する】 くみする
仲間に加わる。味方する。同意する。「いずれにも―しない」

【玄人跣】 くろうとはだし
玄人も驚いて跣で逃げ出すほど、
素人でありながら、技芸や学問が優れていること。「―の腕前」

【勁草】 けいそう
風雪に耐える強い草。また、思想・節操の堅固な例え。「疾風に―を知る」

【怪しからん】 けしからん
道理に外れていて甚だ良くない。不届きだ。「嘘を吐くとは─」

【喧々諤々】 けんけんがくがく
大勢の人が口々に意見を言って騒がしいさま。「―たる株主総会の会場」

【捲土重来】 けんどちょうらい
一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すこと。
「─を期す」

【沽券に関わる】 こけんにかかわる
品位や体面に差し支える。「あいつに頭を下げるなんて―」

【糊口を凌ぐ】 ここうをしのぐ
やっと暮らしを立てていく。貧しい暮らしをする。

【小賢しい】 こざかしい
利口ぶっていて差し出がましい。生意気である。「―ヤツめ」

【姑息】 こそく
一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。
その場しのぎ。「―な手段をとる」


【触り】 さわり
一番の見どころ・聞きどころ。
最も感動的、印象的な部分。「小説の―を読んで聞かせる」

【慙愧】 ざんき
自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。
「―に堪えない」

【恣意】 しい
自分の思うままに振る舞う心。気ままな考え。「―的判断」

【忸怩】 じくじ
深く恥じ入ること。また、そのさま。「内心─たる思い」

【醜女】 しこめ
容貌の醜い女。「─の深情け」

【自責】 じせき
自分で自分の過ちを咎めること。また、自分に責任があると考えること。
「―の念に駆られる」

【粛々】 しゅくしゅく
1. ひっそりと静まっているさま。「鞭声―夜河を過る」
2. おごそかなさま。厳粛なさま。

【頗る】 すこぶる
程度が甚だしいさま。非常に。たいそう。「―迷惑な話」

【須く】 すべからく
当然。「学生は―学問を本分とすべきである」

【善処】 ぜんしょ
本来適切に処置すること。
転じて、結果を期待しないで欲しいと暗に伝える場合の常套句。
「─します」

【齟齬】 そご
物事がうまくかみ合わないこと。食い違うこと。
「両者の意見に―をきたす」


【手弱女】 たおやめ
たおやかな女。やさしい女。しとやかな女。

【窘める】 たしなめる
注意を与え、反省を促す。「不作法を―」

【断腸】 だんちょう
はらわたがちぎれるほど、悲しく辛いこと。「―の思い」

【恙無く】 つつがなく
病気・災難などがなく、平穏無事に。「―暮らす」

【詳らか】 つまびらか
詳しいさま。物事の細かいところまではっきりしているさま。
「内容を―にする」

【衒う】 てらう
自分の学識・才能・行為などを誇って、言葉や行動にちらつかせる。
ひけらかす。「奇を―」


【蔑ろ】 ないがしろ
あってもないもののように軽んじること。また、そのさま。「親を―にする」

【等閑】 なおざり
いいかげんにしておくさま。本気でないさま。おろそか。
「子供の躾を―にする」

【就中】 なかんずく
その中でも。とりわけ。
「全ての学科に言えるが、―語学は重要だ」

【宥める】 なだめる
物事が荒立たないように怒っている人、
悔しがっている人などをたしなめたり慰めたりする。
穏やかに済むようにとりなす。「泣く子を―める」

【長閑】 のどか
1. 静かでのんびりとして落ち着いているさま。「─な正月気分」
2. 空が晴れて、天候が穏やかなさま。うららかなさま。「─な小春日和」

【惚気る】 のろける
自分の配偶者や恋人などとの仲を人前で得意になって話す。
「手放しで―」


【反骨】 はんこつ
権威・権力・時代風潮などに逆らう気骨。「─精神」

【武士の情け】 ぶしのなさけ
恥を掻かせぬ為の思いやり。「─じゃ、見逃してくれ」

【不徳の致すところ】 ふとくのいたすところ
自分の不徳のため引き起こしたこと。
失敗や不都合のあった時、謝罪の意味で使う。「全て私の─」


【大丈夫】 ますらお
強く堂々とした立派な男子。益荒男とも。

【身につまされる】
他人の不幸などが、自分の境遇・立場と思い合わさって切実に感じられる。
「―苦労話」

【胸三寸に納める】 むねさんずんにおさめる
心の中に仕舞い込んで、顔にも言葉にも出さないでいる。
「何もかも―」

【宜なるかな】 むべなるかな
尤もなことだなあ。如何にもその通りだなあ。うべなるかな、とも。


【吝かで無い】 やぶさかでない
…する努力を惜しまない。喜んで…する。「協力するに―」

【已むを得ない】 やむをえない
そうするより他に方法がない。仕方がない。「撤退も―」

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