今日の昼前のこと。
庭で草むしりをしていた時、
向こうの方から誰かが駆けてくる足音がしたので歩道に目を遣ると、
見た目30代位、この辺では見かけない顔の茶髪の兄ちゃんが姿を現した。
その兄ちゃん、はぁはぁ息を弾ませながら、
「こないだ藤崎台で試合をした記念に、ご近所に配っています。
ジャイアンツのタオルです。野球、嫌いじゃないですよね?」
そう言ってビニール袋に入った、
GIANTSの刺繍入りタオルと思しきオレンジ色の物体を差し出すので、
「それはどうも。我が家は代々巨人ファンです」
と言って受け取ると、
「これが最後の1つだったので助かりました。
あっ、帽子も1つ残っていたので、ちょっと車から取ってきます。
テレビの野球中継、観てますか?」
全部言い終わらないうち(もちろん答えも聞かず)に駈け出す、
メッチャ忙(せわ)しない男である。
Today's BGM
愛に抱かれて(Superfly)
例えば犬の気持ちで(吉田拓郎)
ヨコスカブルース(亀淵友香)
彼が持ってきたのは、「G」マークが付いた黒いキャップの他に何と、
液体洗剤3本、ジャイアンツのロゴ入りTシャツ2枚、
さらに「藤崎台で配った」と云う、
お馴染みのクリーム色のユニフォーム(上着)。
この時点で、永い間この手の勧誘を受けていなかった小生にも、
漸く彼の正体が分かった。
「もしかして、読売さん?」
「はい」
「新聞なら、ウチは要らんよ。
字はさっぱり見えんごつなったし、第一ウチの大蔵省が絶対ウンて言わんモン」
「そこを何とか」
「俺にはそもそも答える権利が無かけん、家内が居る時に来なっせ。
今日は確か5時過ぎには帰る筈。ばってん、手強かよー。
ご近所の熊日(の営業マン)ですらピシャっと断っとだけん」
「では、奥様にくれぐれも宜しくお伝えください」
もしかすると鬼嫁が突っ返すかも知れんと思い、
景品のビニールは開けずに全部そのまま取っておいたが、
「大津から来た」と云う、その兄ちゃんはこの日、二度とは来なかった。
因みに、保守王国・天草でも最近は若い人を中心に、
ホークスファンが増える傾向にあるのだとか。
2 件のコメント:
天晴! 女房殿。[三月の行進曲]
三月の行進曲さん、毎度どうも。
鬼嫁の機嫌を損ねないためには、絶対口答えしないこと。
彼女が白と言ったら白なのです。
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