1/10/2019

世界を飛び回った兼高かおるさん、遂に逝く



自分のことを「わたくし」と呼ぶことが一番様になっている人。
男性なら、フーテンの寅さんこと車寅次郎、
女性なら、そう、育ちが良さそうなだけでなく、
頗(すこぶ)る美人で博識、そのくせ嫌味が全く無く、
海外旅行にも行き放題。
子どもの頃、なれるもんなら是非ともなってみたいと、
女性は固より男の小生ですら、
本気でそう思っていた、あの兼高かおる女史。
残念ながら、この5日に亡くなっていたそうだ。

ま、90歳というご高齢だったので、
寿命が尽きたということなんだろうけど、
彼女、実はうるう年の2月29日生まれ。
従って本当の誕生日を迎えたのは、一生のうち23回しか無かったそう。
Today's BGM
大いなる旅路(小椋佳)
乙女座 宮(山口百恵)
人生の空から(松山千春)


因みに生涯独身で、父はインド人。
神戸市生まれ、東京育ち。
香蘭女学校卒業後、ロサンゼルス市立大へ留学。
1971年に世界で初めて南極点に到達した、
一般女性2人のうちの1人。
「ハーフタレントの草分け」と言っても過言では無いだろう。
兼高かおる 旅の資料館(淡路島)

なお、1959(昭和34)年12月から90(平成2)年9月まで、
30年10か月もの長きに亘って放送された紀行番組、
ご存じ「兼高かおる 世界の旅」に於いて、
彼女は単なるレポーターとしてだけではなく、
ディレクター、プロデューサーに加えナレーター、
時にはカメラマンをも兼務し、
世界160か国を飛び回っていたそうな。
(全行程は721万km、地球180周分に及ぶ)

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