12/26/2015

見納めになるかも知れない、箱根5区の「山上り」



今井正人(順天堂~トヨタ自動車九州)、
柏原竜二(東洋~富士通)、
神野大地(青学)といった「山の神」を誕生させた、
箱根駅伝の最長区間で最大の難所とされる5区の距離が、
早ければ再来年にも短縮されるかも知れないとのこと。

ご承知の通り、箱根の元の最長区間は、
現在でも各校がエース級を投入してくる花の2区(23.1km)。
それが何故5区に変わったのかと言うと、
学連の「中距離選手にも活躍の機会を与えたい」との目論みにより06年、
往路の小田原中継所を東京寄りに移動させた結果、
4区の距離は21.0kmから18.5kmへと短縮されたものの、
5区は20.9kmから23.4kmへと伸び(現在は再計測により23.2km)、
箱根最長にして最大の難所となったというワケ。
Today's BGM
丘の上から / 村下孝蔵
片想い / 柴田淳
Alone Again / Gilbert O'Sullivan
Wrinkles / Wynton Kelly
しかし、その06年から今年までの10大会では、
5区で区間賞を獲った大学は全て往路優勝、
うち7大学が総合優勝を果たし、
「5区を制す者は箱根を制す」
を図らずも立証する結果となっている。
つまり現在の5区は、
山上りのスペシャリストがいる大学にこそ有利に働くが、
いない大学にとっては、他の選手の頑張りを帳消しにし、
さらに途中棄権という最悪の事態をも招き兼ねない、
魔の区間でしかないため、
「やっぱり5区を元に戻そう」という話になったのだ。



ま、ごぼう抜きや大ブレーキ、抜きつ抜かれつなど、
駅伝の醍醐味は見る者の好みによって異なるので、
5区の短縮が必ずしも好結果に繋がるとは言えないだろうが、
少なくとも、800mや1500mのランナーが、
4区を疾走する姿を未だかつて誰も見たことが無い、
ということだけは確かだ。

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ポチ「儂は今のままでいいと思うけどな」

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