5/15/2013

ヤブ医者の玄関



「藪医者の玄関」とは、
藪医者ほど玄関だけは立派にして、
患者を信用させるという意味。
不相応に立派な玄関を見て、
家の主を小馬鹿にする時に使う。

「藪医者の薬味箪笥」とは、
技量の劣る者ほど道具に拘るの意。
弘法筆を択ばずの対義語で、
「下手の道具立て」とも。

本日のBGM
水曜日の朝(河口恭吾)
マリエ(森山良子)
酒と泪と男と女(柏原芳恵)

因みに、藪医者の語源については諸説あるが、
NHKでは先日、こんな話を紹介していた。

芭蕉の高弟が著したという「風俗文選」によると、
その昔、但馬の山奥・養父(やぶ)の郷に、
死者を蘇らせるほどの腕を持った名医がいたそうな。
噂が京の都まで届くと、
やがて「養父医者の弟子」を名乗る、
腕の悪い医者が続出。
斯くして「養父医者」の名声は地に落ち、
ヘボな田舎医者を指して
「藪医者」と呼ぶようになったのだとか。

ポチ「藪にも至らない未熟者を、筍医者というらしいな」

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