8/07/2021

何故山縣は潔く、「僕の所為」と言わないのか?



昨夜遅い時間に行なわれた陸上男子4x100mリレー。
サッカーの3位決定戦における、
日本の不甲斐ない戦いぶりに辟易しながら、
放送を今か今かと待ち侘びた挙句、
「とうとう眠気を堪え切れずに眠ってしまった」と仰る方は、
小生以外にも大勢おられるかと存ずるが、
結果的には大正解!
実況をナマで観ていたら、きっと開いた口が塞がらなかった筈だからだ。

それにしても不思議なのが、
今回のバトンミスの原因は十中八九、
2走山縣が「勝ちたい」プレッシャーに耐え切れず、
つい早くスタートを切ってしまったからだと推測されるのに何故、
彼は潔く「済まなかった」「全責任は僕にある」と、
公言しないのかということ。
丸で他人事みたいなコメントを聴くと、
正直山縣を見損なった気分だ。
もしかして、1走多田が「ストップ」を掛けなかった?

日本バトンミス(中日スポーツ)
Today's BGM
蒼い夏(吉田拓郎)
レイニーブルー(Ms. OOJA)
#9 Dream(John Lennon)

山縣の表情と多田の落胆ぶりを見ると、小生の推測は恐らく当たらじと言えど…

ご存じかも知れないが、4x100mリレーの場合、
バトンパスが認められる領域(テークオーバーゾーン)は30m。
その間にバトンパスを終えなければ失格となってしまう。
従って、今回のように次走者が早く出過ぎた時などは普通、
前走者が「待てっ!」などと叫んで文字通り、
次走者に待ったを掛ける決まりになっているんだが、
もちろん声を出すのは最後の手段。
「安全バトン」よりも大幅にタイムが悪くなってしまうからだ。

実は、小生にも中3の時に一度、
前走者に「待てっ!」と声を掛けられた、
(つまり早く出過ぎた結果、チームに迷惑を掛けた)苦い経験がある。
場所は平和公園そばの長崎市営陸上競技場、
1971年の放送陸上北九州大会・8継(4x200mリレー)においてだ。
2走がバテバテで来たため、生まれつき天邪鬼の小生、
「いっちょ早めに出て、G君を慌てさせてやろう」との思惑で、
ほんの少しだけ早めに出たつもりだったんだが…。
(福岡・佐賀・長崎・熊本各県代表2チームのレースで、結果最下位)

経験者として言わせて貰うなら、
そもそもバトンパスはイチかバチかで試すべき性質のものでは無い。
メダルが欲しい、しかしタイムが出ないなど、
如何なる思惑があろうとしてもだ。
(攻めた結果だから仕方が無い、は唯の言い訳に過ぎない)
飽くまでも確実に渡せる範囲内で、
スピード(タイム)のロスを最小限に留めるのが唯一の狙い。
前走を慌てさせようなど、以ての外なのだ。

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