8/23/2019

特に家の中の蜘蛛は殺すべからず!



蜘蛛のことを九州では「こぶ」と呼ぶ。
但し、必ずしもそう呼ぶと云う訳では無く、
例えば芥川龍之介の小説を「こぶの糸」と言ったりはしないし、
映画の「スパイダーマン」もタイトル通り「スパイダーマン」。
断じて「こぶ男」では無い。

さて、どこのご家庭にも必ずいる、
と思ってほぼ間違いないであろうアシダカグモ(写真中)などは、
網を張らずに夜間、歩き回って獲物を捕らえる、
徘徊性の蜘蛛であるため、
人の目に触れるのは大抵暗くなってから。
つまり、夜に見られる「こぶ」で「夜こぶ」、
夜こぶは喜ぶに通じるので殺生は厳禁、
とされているのだが、
そもそも蜘蛛を見た目や這い回り方が気色悪いとの理由だけで、
毛嫌いしたり叩いたりするのは大間違い。
Today's BGM
帰ってこい(山崎ハコ)
世界の果てまで(山下達郎)
遠い夏休み(杏子)


例えばゴキブリやハエなどの衛生害虫、
小型のネズミまでも捕食するアシダカグモの場合、
家に2~3匹いれば家中のゴキブリは半年で全滅してしまうそうで、
しかも全ての蜘蛛は非常に臆病な性格であるため、
仮にセアカゴケグモなどの猛毒蜘蛛であったとしても、
こちらがちょっかい出さない限り、
向こうから襲ってくるなんてことは絶対にあり得ないとのこと。

即ち、蜘蛛は人にとって恐れる必要の無い立派な益虫。
特に徘徊性の蜘蛛は、
よく頭に纏わり付く、あの迷惑で不快なクモの巣も張らないし、
小さなハエトリグモ(Jumping Spider)に至っては、
おぞましいどころか、むしろ可愛いくさえある。
それでも「とてもじゃないけど共存は無理」と仰る方は、
出来る限り家の外に逃がしてやる配慮を。
因みに、徘徊性を含む全ての蜘蛛は必ず糸を吐くそう。

家の中にいるクモを殺さない方がいい理由とは?(Gigazine)

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