7/13/2019

ひい爺さんの「ひい」


中曾根康弘氏。満101歳

物の本によると、曾祖父、
即ち、ひい爺さんの「ひい」は漢字で書くと「曾」。
檜(ひのき)の右側の「會」とよく似てはいるが、
ご承知の通り、こちらは「会」の旧字体であって、「曾」とは全然別物。
「曾」の新字体は「曽」である。
(厳密には旧字・新字の関係では無く、「曾」が正字で印刷標準字体、
「曽」は異体字、俗字、略字の類で、簡易慣用字体である。
例えば中曾根康弘、大阪・曾根崎1丁目、木曾御嶽山などが正しい表記)

さて、その「曾」という文字。
コンロの上に蒸籠(せいろ)を置き、
穀物等を蒸かす甑(こしき)の姿を描いた象形文字で、
幾重にも重なる(層をなす)、
重なって増える(増す)といった意味を持つ。
音読みは、そ、そう、訓読みは、ひ、ひい、ひひ。
そこで、爺さんの一つ前をひい爺さん、
孫の一つ先をひ孫・ひい孫と呼ぶようになったのだとか。
Today's BGM
海を見ていた午後(ハイ・ファイ・セット)
もうひとりの俺(矢沢永吉)
生きてこそ(Kiroro)


4:高祖父母(こうそふぼ)ひいひい爺さん、ひいひい婆さん
3:曾祖父母(そうそふぼ)ひい爺さん、ひい婆さん
2:祖父母(そふぼ)爺さん、婆さん
1:父母(ふぼ)親
0:本人
1:子(こ)
2:孫(まご)
3:曾孫(そうそん)ひまご、ひいまご
4:玄孫(げんそん)やしゃご
5:来孫(らいそん)、耳孫(じそん)
6:昆孫(こんそん)
7:仍孫・礽孫(じょうそん)
8:雲孫(うんそん)

なお、高祖父母より前の代は5代前(5世の祖)、
6代前(6世の祖)などと呼ぶ。
孫のうち家督を継ぐ者は内孫、継がない者は外孫。
また、本人の存命中に誕生する子孫は6世(昆孫)までが限界で、
存命中の仍孫の誕生は未だかつて一例もないのだとか。
貴兄が150まで生きれば、或いは?

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