9/18/2018

タコやイカの血は青いらしいが、誰か見たことある?



「カンタロー、この酢の物ン中に入っとる、
噛めばコリコリする透明の白~ぽかとは何か知っとるや?」
「こら何ね、爺ちゃん?」
「クラゲたい、海にプカプカ浮かんどる」
「えーっ、クラゲば食べて刺されんとね?」
「いま刺されんやったろうモン」
「うん、一回も刺されんやった」

先日、生まれて初めてクラゲを食べた5歳の孫が今しがた、
小生に新たな疑問をぶつけてきた。
「爺ちゃん、クラゲとタコとイカは何で切っても血が出らんとね?」
「う~ん、何でやろうかねぇ」
「婆ちゃ~ん、爺ちゃんにも分からんとって~」
Today's BGM
この秋に(かぐや姫)
月のかけら(手嶌葵)
奇蹟のヴィーナス(ブレッド&バター)


「能無し」と孫に舐められる訳には行かないので、調べてみた。
クラゲは海中に棲む動物ではあるものの、
魚よりプランクトンに近い生き物で、
呼吸器官も循環器官も持たない。
つまり心臓が無いので、当然血液も流れないというワケ。
一方、タコやイカはと云うと、
軟体動物である彼らには、ご承知の通り内臓があり、
そこにはちゃんと血液も流れている。

但し、我々哺乳類や魚類と違って、彼らの血の色はブルー。
どういうことかと云うと、
我々の血色素ヘモグロビンは鉄分を含むため赤色をしているが、
彼らの血色素ヘモシアニンには銅が含まれていて、
これが酸素と結び付いた時に青色になる。
しかし、それは飽くまでも彼らが活きている時の話で、
死んでしまうと酸素との結合が解け、血液の色は無色になるのだそう。
ま、仮に捌く瞬間まで活きていたとしても、
普通はワタが先に取り除かれてしまうので、
青い血液を目にするのは殆ど至難の業という訳なのだ。
なお、薄い過酸化水素水を掛ければキレイな青色を発色するらしいので、
孫を驚かせたい方は是非お試しあれ。

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