8/06/2018

坊主丸儲け



もう直ぐお盆。
お盆の時期は一般的に8月13~16日の4日間となっており、
その間を休みにする所もあったりするが、
我々のような個人で細々とやっているところや、
人が休んでいる時の方が却って忙しい業種、
或いは仏教に全く縁遠い方などにとっては、
当然のことながらお盆もヘッタクレも無い訳で、
むしろ早く普通に戻って欲しいとさえ願う、今日この頃。
(墓参り位は行くが)

実は小生、仏教徒と言えるほど深く信心している訳では無い。
しかし、家には一応仏壇が置いてあり、盆の13日には毎年、
お寺から住職が1人お経を上げにやってこられる。
お礼は、滞在時間約15分で2~3千両(気分によってマチマチ)。
ま、年に1回、祥月命日も無し、
移動に若干油代と時間を要すので大した儲けにはなるまいが、
時給に直すと最低でも8千~1万2千両(しかも無税)。
つまり、この数日間だけは坊主も医者並の高給取りとなるのだ。
Today's BGM
夕陽は赤く(加山雄三)
想い出のスクリーン(八神純子)
最後のニュース(井上陽水)


さて、迎え火や送り火を焚くのは、
先祖の霊を迎えたり送ったりするためであることは、
諸兄もご存じの通りかと拝察する次第だが、
拙宅の菩提寺である、あの兜梅でもお馴染みの延慶寺は、
何を隠そう浄土真宗は東本願寺派のお寺。
そもそも浄土真宗というのは、
法然(浄土宗)に師事した親鸞の没後、
弟子たちによって開かれたもので、
念仏・聞法は大事にするものの、
多くの宗教儀式や習俗に囚われず、加持祈祷も行わない。

故に、亡くなったご先祖様が、
盆だからと言って牛馬に跨がり、
あっちとこっちとを行ったり来たりなんてことはしない、
と云う至極簡便なモノの考え方であるため、
迎え火・送り火はもちろん、
キュウリで作った精霊(しょうろう)馬やナスの精霊牛、盆提灯、灯籠、
そればかりか、普段の仏壇への花・水・お供えの類いすら一切不要と云う、
浄土真宗は、そんな面倒臭がり屋に凄く優しい、
超合理的な宗派なのだ。

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