9/16/2017

四季夫々に「七草」があったって、ご存じ?


藤袴

「七草」と云えば、元々は秋の七草。
女郎花(おみなえし)、尾花(すすき)、
桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、
葛(くず)、萩(はぎ)の頭文字を取って、
「お好きな服は?」と覚える、あの七草のこと。

これらには薬効成分はあるものの、
春の七草みたいに粥にして食したりはしない。
そう、秋の七草は観賞専用。
風情を楽しむためだけにあるのだ。
Today's BGM
春夏秋冬(泉谷しげる)
ハルジョオン・ヒメジョオン(松任谷由実)
Saturday in the Park(Chicago)

姫女菀

一方、夏の七草。
これには3通りあって、その内の1つが、
日本学術振興会・野生植物活用研究小委員会が、
戦時中の食糧難に「食べられる植物」として紹介した、
藜(あかざ)、猪子槌(いのこづち)、莧(ひゆ)、
滑莧(すべりひゆ)、白詰草(しろつめくさ)、
姫女菀(ひめじょおん)、露草(つゆくさ)。
「莧」は葉鶏頭のことだそう。

また、冬の七草にも諸説あるものの、
一例として「ん」が2つ付いて運が倍になる、
「冬至の七種」が挙げられるとのこと。
南瓜(なんきん)、蓮根(れんこん)、
人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、
金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、
饂飩(うんどん=うどん)。
半片(はんぺん)でもいいんだろうけど…。

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