藤袴
「七草」と云えば、元々は秋の七草。
女郎花(おみなえし)、尾花(すすき)、
桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、
葛(くず)、萩(はぎ)の頭文字を取って、
「お好きな服は?」と覚える、あの七草のこと。
これらには薬効成分はあるものの、
春の七草みたいに粥にして食したりはしない。
そう、秋の七草は観賞専用。
風情を楽しむためだけにあるのだ。
Today's BGM
春夏秋冬(泉谷しげる)
ハルジョオン・ヒメジョオン(松任谷由実)
Saturday in the Park(Chicago)
姫女菀
一方、夏の七草。
これには3通りあって、その内の1つが、
日本学術振興会・野生植物活用研究小委員会が、
戦時中の食糧難に「食べられる植物」として紹介した、
藜(あかざ)、猪子槌(いのこづち)、莧(ひゆ)、
滑莧(すべりひゆ)、白詰草(しろつめくさ)、
姫女菀(ひめじょおん)、露草(つゆくさ)。
「莧」は葉鶏頭のことだそう。
また、冬の七草にも諸説あるものの、
一例として「ん」が2つ付いて運が倍になる、
「冬至の七種」が挙げられるとのこと。
南瓜(なんきん)、蓮根(れんこん)、
人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、
金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、
饂飩(うんどん=うどん)。
半片(はんぺん)でもいいんだろうけど…。
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