7/08/2017

ファイアー・アント(火蟻)というコワイ蟻の話



ヒアリの女王アリ(死骸)を発見と先日、
環境省が公表したところ、
殺虫剤でお馴染みのフマキラーの株価が忽ち高騰。
28年ぶりの高値を付けた。

何故そうなったのかと云うと、
予てよりフマキラーは殺虫剤等をお上にも大量納入しており、
今回もヒアリ騒動が起きた当初から、
神戸市などの自治体や環境省に対し、
薬剤を無償で提供するという男気を発揮。
つまり、今後の業績アップへの期待感や、
顧客・地域への恩返しに対する日本人の共感が見事、
株価を押し上げたというワケ。
(金鳥は、お上への納入実績がイマイチ不足しているらしい)
Today's BGM
今日は雨(南こうせつ)
何度も…(Leyoma)


さて、ファイティング・スピリットが旺盛で、
ヒトに対しても凄く攻撃的な姿勢を見せるヒアリには、
噛まれると火傷したみたいに痛み、
場合によってはアナフィラキシー・ショックを起こし、
絶命する危険性もあることから「火蟻」の名が付いたらしいのだが、
そもそもアリはハチ目スズメバチ上科アリ科の昆虫。
そう元はと云えば集団でヒトを襲う、
あのコワいコワいスズメバチとも同じ種類の虫なのだ。
(因みに、白アリはゴキブリの仲間)

しかも、ヒアリの巣の中には、
一度に最大2千個もの卵を産む女王アリが10~数10匹もいて、
連日のようにお産を繰り返し、その卵は約ひと月で成虫に。
新たに生まれた女王アリは、
何匹かの翅アリ(オス)と共に新天地へと飛び立ち、
そこでさらに子作りに専念する。

その繰り返しで、ヒアリはネズミ算的に増え、
津々浦々に拡散し続けると云うか、
知らない内に棲み着いていた場合、
既に貴兄のすぐ傍にいる可能性も無きにしも非ず。
また、近縁種のアカカミアリとの交配により、
さらに強毒化・定着化が進む恐れもあるらしいので、
くれぐれも、ご注意を。
(普通のアリ用殺虫剤で効くらしい)

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