9/03/2016

似て非なるもの、サフランモドキ



今の時期に丁度、散歩の途中の道端で見かける、
草丈20cm強のこの花。
「サフランモドキ」というヒガンバナ科の丈夫な花で、
乾燥の後、雨の恵みを受け、
球根が潤うと開花する性質があり、
別名レインリリーとも呼ばれるそうな。

因みに「擬(もど)き」とは、
それに匹敵する程のもの、
似て非なるもののことで、
紛い物、イミテーション、贋作といった悪い意味では無い。
念のため。
Today's BGM
風の暦(谷村新司)
ホームにて(高畑充希)


なお、サフランモドキは他のヒガンバナ亜科と同じく、
全草にリコリンというアルカロイド系の有毒成分を含んでおり、
誤って食すと中毒を起こす(致死量10g)。
また、香辛料や染料、生薬にも利用されるサフラン(写真中)は、
ヒガンバナ系では無いものの(アヤメ科)、
やはり大量摂取には危険が伴うとのこと。

さらに、コルヒチンという強いアルカロイドを含む、
イヌサフラン(写真下=イヌサフラン科)の球根をギョウジャニンニクと思って食べ、
命を落とすという痛ましい事故が近年、
頻繁に起きているらしいので、
特に山菜がお好きな方は、くれぐれも注意されたし。

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