4/21/2024

「うんこ」しかぶりの話



カレーライスを食べている、或いは丁度これから、
カレーライスを食べようとしていた方には大変申し訳ないが、
今日は「うんこ」しかぶりの話だ。
なお、これは実際に見た訳ではなく、
全部カーテン越しに小生の象の耳で聞いた話である。
(大部屋と言えど病室内の一定のプライバシーは守られている。
小生は実際、彼の顔すらも知らない)

さて、先日ご紹介した「アイタタタ」と、
如何にもワザとらしく痛がってみせる、
凡そ40代と思しき同室のトッポイ兄ちゃん。
最初は、どうせ看護師の気を引きたいんだろう位に考えていたが、
車椅子に乗るのも儘ならない様子で、
放射線を受けに行く際も、
4、5人掛かりでベッドからストレッチャーに移され、
そのまま運ばれて行っているので、
どうやら彼には本当に相当の痛みがあるらしい。
Today's BGM
眠れない夜(泉谷しげる)
春の風(熊木杏里)
Try to Remember(The Brothers Four)


この兄ちゃん、足腰が立たないため、
小はカテーテルで容器に排出、
大はその都度、看護師をナースコールで呼んで、
差し込み式のヤツを尻の下に宛がって用を足していた模様だが、
踏ん張りが利かない所為でなかなか上手く出せない。
すると次第に「うんこ」は恰も兎の糞みたいに硬く丸くなり、
遂には便秘となる。

で、下剤や浣腸を試した訳だが、
これがイマイチ効果が上がらなかったため、
リーサルウエポンとして登場したのが、
何と「うんこ」を柔らかくする薬。
ところが、これが拙かった。

彼は一旦ストレッチャーで運ばれた後、
多目的トイレに入るために車椅子に乗り換えるんだが、
看護師への負担を少しでも軽減させんと男気を出し、
腰にグッと力を込めた瞬間に万事休す。
光景を思い浮かべただけで悍(おぞ)ましくなるが、
柔らかくなった「うんこ」を服はもちろん、
辺り一面に撒き散らしてしまったのだ。
天草弁で言うところの「べーしかぶり」。

「しかぶる」とは主に九州・山口地方で使われる方言で、
(糞尿を)漏らすの意。漢字では「仕被る」と書く。
その名詞形が「しかぶり」。
若い人は知らないだろうが、
天草では「うんこ」のことを「べー」と言ったりもする。
BMWの「べー」と似た発音だ。

例文:昔の小学校の授業中
児童「しぇんしぇー、べーしゅうごたる」
(先生、うんこしたいです)
教師「なして休み時間に行かんか、そこでしかぶれ」
(どうして休み時間に行かないんだ? そこでやんなさい)
児童「うぇーん」
教師「しぇからしか、早う行ってけぇ」
(うるさい、早く行ってきなさい)
児童「うぇーん」

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2 件のコメント:

[三月の行進曲] さんのコメント...

爺殿「ベーシカブリ」久しぶり耳にしました。懐かしい響きです。
たしか「ビビデバビデブー」のさわりの部分にも登場したと微かに覚えています。[三月の行進曲]

花咲爺 さんのコメント...

三月の行進曲さん、いつもどうも。
ご承知の通り肛門のことを天草弁で「ジゴンス」と言います。
ゴルフでショートパットを外す人は、
ストロークの際、体が動いてしまうことが多く、
それを見た後輩のゴトー君は、
「ジゴンスば動かすな」と注意します。
しかし、言い方が下品だと周囲の顰蹙を買ったため、
丁寧に「お」を付けることにしたそうです。
「オジゴンス」と。