10/02/2023

「与える」では無く、「届ける」を使うべし!



全国の16歳以上、約6,000人を対象にした、
お馴染み文化庁の「国語に関する世論調査」の結果。
慣用句について巷では、
本来の意味とは異なった理解が浸透中だそうで、
将来的には「それも間違いとは言えない」となるやも知れぬが、
違和感を拭えないのが正直な印象だ。

涼しい顔をする
大変な状況でも平気そうにする(61%)
関係があるのに知らんぷりをする(22.9%=本来)
忸怩(じくじ)たる思い
残念でもどかしい思い(52.6%)
恥じ入るような思い(33.5%=本来)
雨模様
小雨が降ったりやんだりしている様子(49.4%)
雨が降りそうな様子(37.1%=本来)
Today's BGM
夕暮れ時はさびしそう(N.S.P)
秋止符(高田みづえ)
幸せの黄色いリボン(DAWN)


さて、スポーツ選手等がインタビューで、
「みんなに元気を与えたい」
「皆さんに勇気を与えられたら」
等と宣(のたま)わっているシーンをよく目にするが、
丁寧に言おうと言うまいと、
また、本人にその気は無かろうとも「与える」は、
やはり上から目線と言わざるを得ない。

「苦しゅうない、もっと近う寄れ」、
「そちの働きに褒美を取らせる故、何でも欲しいものを言え」
と家来に仰る殿様と大して変わらないのである。
従って、ここはやはり謙虚に、
「与える」の代わりに「届ける」を使うべきであろう。
(誰かが使っていたのを以前、テレビで観て「なるほど」と思った)

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