6/24/2022

夜目遠目笠の内、さらにマスク顔も



「夜目遠目笠の内」とは古くから伝わる言葉で、
女性が美しく見えるシチュエーションのこと。
即ち夜の暗がりで見た場合、
かなり離れた位置から見た場合、
或いは笠に隠れて顔の一部しか見えない場合、
女性は実際よりも美人に見えるものだという意味。

女性にとっては甚だ失礼な話かも知れないが、
昨今はもう一つ、これに「マスク顔」も足さねばなるまい。
何故ならば男性にはマスクによって隠された、
およそ顔の半分の造作、即ち鼻や口、唇、顎、頬等々の色や形を、
勝手に自分好みに想像してしまう性癖があるから。
Today's BGM
ある雨の日の情景(吉田拓郎)
サルビアの花(岩渕リリ)
Nothing's Gonna Change My Love for You(George Benson)


従って、マスクを外しても思っていた通り、
否、それ以上の美人だったという人も中には居るだろうが、
大半は恐らく鼻が胡坐(あぐら)を掻いていたり、
物凄くエラが張っていたり、
口が不平不満の形をしていたり…。
もしかしたら口裂け女の可能性も無きにしも非ず。
(醜女=しこめ=の深情けという名言もあるにはあるが…)

因みに、口裂け女に「アタシ、キレイ?」と訊かれた時、
うっかり「キレイ」と答えてしまうと、
「これでも?」と耳元まで裂けた口を見せられるし、
「キレイじゃない」と答えると殺され兼ねないので、
「どっちかと言うと、可愛い系かな」と答えるべきなんだとか。

「できるだけ着けたい」が41%(読売による世論調査)
「人前でマスクを外すことに抵抗がある」は76%(同)

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