6/25/2020

雨が降ったからこそ虹が見れる、という諺



「雨降って地固まる」や「雨垂れ石を穿(うが)つ」など、
雨に纏わる諺は沢山あるが、
今日はあまり聞いたことが無いようなものを幾つかご紹介。

「雨霽(は)れて傘を忘れる」
諸兄も恐らく過去に何回もご経験されたであろう、傘の置忘れ。
帰る時、雨が降っていれば決して忘れないのに、
天気が回復したばっかりに、ついうっかり…。
但し諺の意味は、
困難が過ぎると、その時に受けた恩義を忘れてしまう。
受けた恩を忘れることは早い、ということ。

因みに「霽」の字は、雨冠に齊。
字の解説は、こちらをご覧あれ。
Today's BGM
五月雨(ふきのとう)
Together(Superfly)
Somewhere Over The Rainbow(Eric Clapton)


「雨の降る日は天気が悪い」
分かり切ったこと、当たり前のことを言う言葉の例え。
犬が西向きゃ尾は東、も同じ。

さて、先日映画を観ていた時に偶然、耳にしたのが、
「No Rain, No Rainbow」というセリフ。
なかなか味のある言葉だと思って調べてみたところ、
元々ハワイの諺だそうで、
直訳すれば、「雨が降らなきゃ虹は出ない」なので、
これまた至極当たり前のことを言っているに過ぎないようにも思えるが、
恐らく吉川英治の「朝の来ない夜はない」と、
似たような意味を含んでいるのかと。
肝に銘じておきたいものだ。

なお余談だが、名曲「虹の彼方に(Over The Rainbow)」は元々、
1939(昭和14)年公開のミュージカル映画「オズの魔法使い」で、
主役を演じたジュデイ・ガーランドが歌ってヒットさせたもの。
映画「キャバレー」で主役を張ったライザ・ミネリは、
何を隠そう彼女の娘である。

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