相撲取りは決して重ければ重い程よい、というものではあるまい。
背丈に合った、バランスの取れた重さというものがきっとある筈だ。
諸兄もお気付きのことと存ずるが、
ここ数場所は大幅な体重増加の所為で、
単なるデブにしか見えない大関・貴景勝は昨日、
熱戦の末、ライバル・朝乃山に負けて11勝3敗。
「優勝」の芽を自ら摘んでしまった。
ま、責任感が希薄な蒙古勢の2横綱は今場所も早々と休場したし、
「大関の資格は全く不十分」
「最早陥落した方が身のため」
としか思えない元大関・髙安とカド番・豪栄道は、
14日目を終わって共に5勝9敗の体たらく。
そんな中で貴景勝は孤軍奮闘、
本当によく頑張っている方なんだろうけど、
このまま際限なく太り続けると、下半身への負担も然ること乍ら、
きっと糖尿病か何かで早死にするに決まっている、としか。
Today's BGM
海を泳ぐ男(吉田拓郎)
想い出のスクリーン(八神純子)
Seventeen(Janis Ian)
さて、勢いある新入幕の若手なら兎も角、
これまで殆ど何の実績も挙げていない、
33歳の再入幕ロートルによる幕尻初優勝という、
正に前代未聞の奇蹟が昨日、
熊本は宇土市出身・正代の敗戦により俄かに現実味を帯びてきた。
但し、問題は「優勝」への意識。
昨日まで殆ど無欲で戦って功を奏してきた徳勝龍に、
恐らく生涯、最初で最後のビッグ・チャンスを是が非でもモノにしたい、
との色気が湧いてきた時に、
果たして「ダメ元」の開き直りが出来るか否か。
「負けられない」重圧から昨日、解放された貴景勝に、
少しでも大関の意地が残っていれば、正代との優勝決定戦という、
相撲ファンにとっては願っても無い展開が待ち受けているし、
そうなれば、よもや正代も同じ相手に2度続けて失敗するとは…。
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