10日ほど前のこと。
熊本市内に住む同級生のF子ちゃんから、
「娘が漫画の単行本を出すので、ヨロシク」とメールがあった。
彼女の娘が京都の大学に進んだことは知っていたけれど、
漫画家になっていたことは初耳。
(もしかすると一度聞いたことがあったのかも知れないが、
小生はご存じの通り生来の粗忽者で尚且つ馬耳東風と云うか、
他人の話は半分以上聞き流す性質であるため、生憎全く記憶に無い)
それに、女が描く作品なら、
「りぼん」か「少女フレンド」「マーガレット」に載ってくるような、
きっと冴えない漫画に相違ないと思いつつも、
一応同級生の誼(よしみ)でTSUTAYA天草店へ行ってみた。
すると…。
Today's BGM
青春挽歌(かまやつひろし)
On and On(Stephen Bishop)
Bye Bye Blackbird(Julie London)
コミック売場にドーンと平積みでこそ置いて無かったものの、
正面の割と目立つ場所(目線の高さ)に、
表紙をコチラ側に向けて並べる面陳列。
ご承知の通り、これは書店員が専ら、
オススメの書籍を並べる時に用いる手法である。
「森田るい」という殆ど無名に近い作家について、
例えば彼女の母親が本中・天高のOBなんてことは絶対、
知る由も無い筈なのに何故TSUTAYAは、
この本にソコまで気を使ったのか?
ま、講談社という大手出版社の名前、
若しくは出来立てホヤホヤ(24日発売)の新刊だったから、
の何れかであろうとは存ずるが…。
因みに、この「我らコンタクティ」は2013年春、
「マキと渡とすげぇキモチ悪い虫」でアフタヌーン四季大賞を受賞し、
そのご褒美として月刊アフタヌーンに今年5~11月連載された、
歴とした青年もの(少女漫画では無い)。
なお、作者・森田るいは熊本市出身で、
金沢市立芸大と京都市立芸大の院(何れも彫刻科)を出た才媛。
中身は読んでからのお楽しみだが、
実際に読んでみて小生、「なかなかの秀作」と思った次第。
無論、掛け値なしにだ。
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