岩倉具視の500円紙幣に替わり、
1982(昭和57)年に発行された500円硬貨(写真下)は、
一般流通硬貨としては世界有数の高額面硬貨でありながら、
偽造・変造を全く想定していなかったため、
ほぼ同じ大きさで若干重い(+0.5g)くせに、
日本円で約50円の価値しかない韓国の500ウォン硬貨等に穴を開け、
自販機から真正の硬貨や商品、釣銭を盗み出すという、
悪質な硬貨変造事件が全国で相次いだ。
その結果、20世紀末(2000年)に生まれたのが、
材質と色を替え、
潜像と呼ばれる透かしのような細工を施した、
新しい500円硬貨(写真中)。
明日8月1日は、旧タイプよりも輝きと高級感を増した、
新500円硬貨の誕生日(17歳)である。
Today's BGM
summer(井上陽水)
窓絵(熊木杏里)
Knock Three Times(Dawn)
なお、ご承知かとも存ずるが、
旧硬貨の外周に繰り返し彫られていた、
「NIPPON 500」の文字は現在、世界的に珍しい、
181本の斜めのギザギザ模様に置き換えられている。
旧硬貨:厚さ1.85mm、重さ7.2g(銅75%、ニッケル25%)
新硬貨:厚さ1.81mm、重さ7.0g(銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%)
また、真贋を区別せんがためか新硬貨には、
表(桐が描かれている方)、
裏(500や年号が記されている方)の両方に0.2mmという、
肉眼、或いは虫眼鏡を以てしても殆ど判別不可能な、
「NIPPON」のマイクロ文字が彫られているので、
暇な方は是非、顕微鏡か何かで…。
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