11/15/2016

蜘蛛の糸



釈迦はある日の朝、
極楽を散歩中に蓮池を通して下の地獄を覗き見た。
罪人どもが苦しんでいる中にカンダタという男を見つけた。
カンダタは殺人や放火もした泥棒であったが、
過去に一度だけ善行を為したことがあった。
それは林で小さな蜘蛛を踏み殺しかけて止め、命を助けたことだ。
それを思い出した釈迦は、彼を地獄から救い出してやろうと、
一本の蜘蛛の糸をカンダタめがけて下ろした。

暗い地獄で天から垂れて来た蜘蛛の糸を見たカンダタは、
「この糸を登れば地獄から出られる」と考え、
糸につかまって昇り始めた。
Today's BGM
夢のページ(手風琴)
星のかけらを探しに行こう(福耳)


ところが途中で疲れてふと下を見下ろすと、
数多の罪人達が自分の下から続いてくる。
このままでは重みで糸が切れるだろう。
カンダタは「この蜘蛛の糸は俺のものだ。下りろ」と喚いた。
すると蜘蛛の糸がカンダタの所から切れ、
彼は再び地獄の底に堕ちてしまった。
無慈悲に自分だけ助かろうとし、
結局元の地獄へ堕ちてしまったカンダタを浅ましく思ったのか、
それを見ていた釈迦は悲しそうな顔をして蓮池から立ち去った。

ご存じ、芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」だが、
ここで問題。
悪行を為した者が送られるのは「地獄」、
善行を為した者が送られるのは「天国」。
では、そのどちらとも付かない中途半端な者の行先は?



答え:中国

2 件のコメント:

[三月の行進曲] さんのコメント...

爺殿 うまいッ!  一層のこと、 天国⇒中国⇒地国(じごく) では?

匿名 さんのコメント...

三月の行進曲さん、面白いでしょ。
娘が拾ってきた話の受売りなんです。