
芥川龍之介が26歳の時に発表した、
短編小説「蜘蛛の糸」はご承知の通り、
釈迦から救いの手を差し伸べて貰った悪党が、
そうとは知らず、自分だけ助かろうとしたために、
再び地獄の底へ真っ逆さまという、
丸で坊さんの説法みたいなストーリー。
しかし、この話を聞いて、
「地獄が本当にあるとは到底思えないが、
万が一あったら大変なので、
日頃から自分の行いには十分気を付けよう」
と思った方も、ひょっとすると居られるのでは?
本日のBGM実は、日本SF界を代表する作家・小松左京が、
もうひとりの俺(矢沢永吉)
リンダ(アン・ルイス)
Alone Again(Gilbert O'sullivan)
You'd Be So Nice To Come Home To(Helen Merrill)
この作品のパロディ(同名)を書いている。
Wikipediaによると、こんな話らしい。
彼は先ず、「カンダタが糸を放せと言ったのは当然」と、
この作品を批判した上で、別世界の話として、同様の話を書く。
そこでは、地獄に堕ちたカンダタは蜘蛛の糸を降ろされ、
それを伝って上がり、ふと下を見ると、他の者も昇ってくる。
しかし、彼は彼らを追い落とすより、
急いで伝い上がることを優先し、極楽に上がる。
但し、釈迦はこれに驚き、他の亡者の登上を阻止しようとして失敗。
代わりに地獄に堕ち、亡者たちは極楽へ。
暫く経った後、カンダタが地獄を覗くと、釈迦が血の池で苦しんでいる。
彼は以前のことを思い出し、蜘蛛の糸を降ろす。
釈迦がそれに気付いて昇り始めるが、
ふと下を見ると、何と地獄の鬼や閻魔まで昇ってくる。
「お前たち、それは駄目だ」と言うと、蜘蛛の糸は切れ、
釈迦は地獄へ真っ逆さま。
ポチ「一度落ちたら、最低何億年も帰れないらしいぞ」
0 件のコメント:
コメントを投稿