諸兄はスガダイロー(須賀大郎)という、
ジャズピアニストをご存じであろうか?
いや、40年ほどジャズを聴いてきた小生も、
実は全くの初耳だったので、
諸兄がご存じ無くても何ら不思議は無いのだが、
彼は神奈川県は鎌倉市出身の満43歳。
シンガーソングライターのスガシカオ(菅 止戈男)とは、
当然のことながら血縁は無い。
幼少の頃よりクラシックピアノに勤しむも、
一旦は生物学者を目指し理系に進学。
しかし、中学時代に聴いた、
山下洋輔やジョン・ルイス(MJQ)のピアノの音が忘れられず、
その山下が客員教授を務めていた、
洗足学園(当時は短大)のジャズコースに入り直し、
卒業と同時にバークリー音楽大学に4年間留学したという、
ちょっと変わり種の逸材で、
バークリーでは、あの上原ひろみとも同期なんだとか。
Today's BGM
Everything(中西保志)
Smoke Get in Your Eyes(The Platters)
坂本龍馬の拳銃(スガダイロー)
さて、ひょんなことから前売り券を入手した小生は昨夜、
天草市民センター大ホールにて行われた、
スガダイロー・トリオ「秋の西南ツアー2017」に独りで出向き、
人生初の生フリージャズを体験。
感想は、正に度肝を抜かれるほど超はしゃぎ過ぎのMCと、
声が耳障りなアンコールの1曲を除けば、
「前衛も意外に良かった」し、
3千両の入場料も決して高いとは思わなかったのだけれども、
聴いている最中に、
無性にメインストリーム(オーソドックスなスタイルのヤツ)が恋しくなり、
正直、聴く機会が生きている間に再び訪れたとしても…。
因みに、ピアノも然ることながら、
スガダイローとは洗足の同期と思しき、
池澤龍作の超絶ドラミングは見事と言うほか無く、
日本の若手ミュージシャンもなかなか捨てたもんじゃない、
と正直思った次第。
なお、観客は中高年ばかりかと思いきや、
これまた意外にも、20~30代の若者が大勢(と言っても2~3割ほど)来場。
知人は入口で出会った、どこぞの綺麗なねーちゃん(名前は残念ながら失念)と、
看板屋を継いだ陸上部後輩・S市議の2人だけだった。
(ホールは半分以上が空席)
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