11/04/2017

61歳にして生のフリージャズを初体験



諸兄はスガダイロー(須賀大郎)という、
ジャズピアニストをご存じであろうか?

いや、40年ほどジャズを聴いてきた小生も、
実は全くの初耳だったので、
諸兄がご存じ無くても何ら不思議は無いのだが、
彼は神奈川県は鎌倉市出身の満43歳。
シンガーソングライターのスガシカオ(菅 止戈男)とは、
当然のことながら血縁は無い。

幼少の頃よりクラシックピアノに勤しむも、
一旦は生物学者を目指し理系に進学。
しかし、中学時代に聴いた、
山下洋輔やジョン・ルイス(MJQ)のピアノの音が忘れられず、
その山下が客員教授を務めていた、
洗足学園(当時は短大)のジャズコースに入り直し、
卒業と同時にバークリー音楽大学に4年間留学したという、
ちょっと変わり種の逸材で、
バークリーでは、あの上原ひろみとも同期なんだとか。
Today's BGM
Everything(中西保志)
Smoke Get in Your Eyes(The Platters)
坂本龍馬の拳銃(スガダイロー)


さて、ひょんなことから前売り券を入手した小生は昨夜、
天草市民センター大ホールにて行われた、
スガダイロー・トリオ「秋の西南ツアー2017」に独りで出向き、
人生初の生フリージャズを体験。
感想は、正に度肝を抜かれるほど超はしゃぎ過ぎのMCと、
声が耳障りなアンコールの1曲を除けば、
「前衛も意外に良かった」し、
3千両の入場料も決して高いとは思わなかったのだけれども、
聴いている最中に、
無性にメインストリーム(オーソドックスなスタイルのヤツ)が恋しくなり、
正直、聴く機会が生きている間に再び訪れたとしても…。

因みに、ピアノも然ることながら、
スガダイローとは洗足の同期と思しき、
池澤龍作の超絶ドラミングは見事と言うほか無く、
日本の若手ミュージシャンもなかなか捨てたもんじゃない、
と正直思った次第。
なお、観客は中高年ばかりかと思いきや、
これまた意外にも、20~30代の若者が大勢(と言っても2~3割ほど)来場。
知人は入口で出会った、どこぞの綺麗なねーちゃん(名前は残念ながら失念)と、
看板屋を継いだ陸上部後輩・S市議の2人だけだった。
(ホールは半分以上が空席)

0 件のコメント: