10/05/2017

歪(いびつ)な名月



昨日は十五夜であったが、
諸兄の目に映ったのは真ん丸お月様では無く、
ご覧の通り左端が欠けた歪(いびつ)な月。
故に、些か期待外れでは無かったかと。

「中秋の名月」という、
恐らく一年で一番美しい筈の月が何故、
そんな形になったのかと云うと、
昨夜の月齢が13.9だったから。
そう、十五夜=満月とは限らないのである。
なお、月が真ん丸になるのは10月6日の午前3:40。
つまり、今夜遅くという訳だ。
Today's BGM
イラヨイ月夜浜(BEGIN)
The Sound of Silence(Simon & Garfunkel)
'Round Midnight(Ella Fitzgerald)


さて、満月を意味する「望」という漢字の部首は、
お見込みの通り月(つき・つきへん)である。
新月を意味する「朔」や朧月(おぼろづき)の「朧」など、
月(moon)に関わる字も幾つか含まれてはいるものの、
「有」「朗」「期」「朝」「朕」など、
大半は月とは直接関係の無いものばかり。

一方、見た目は全く同じでも、
「胃」「腸」「肩」「腰」「胸」「脈」「脂」など、
体の部位や臓器、機能等に関係する字が大半を占めていながら、
「肴」「能」「脱」「脆」など、
体との関係性が見出せないようなものも一部含み、
ハッキリ言って紛らわしくて仕様がない、
肉(にく・にくづき)という部首。
いっそ統一して欲しいと願うのは、小生だけではあるまい。

因みに、希望の「望」に含まれる月の書き方は、
1. 普通に月を書く
2. 月をやや斜めに書く
3. 「然」の左上みたいに書いて最後をハネない
の何れでも良いのだとか。

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