2/28/2017

強力ばい菌に薬石効なし



この懐かしい缶に「見覚えがある」と仰る方は、
結構おられるのではないだろうか?
「クロロマイセチン」とは、
ペニシリン、ストレプトマイシンに次いで開発された、
抗生物質「クロラムフェニコール」の製品名で、通称「クロマイ」。

最近でこそ滅多に見かけなくなったものの、
ブドウ球菌属、レンサ球菌属を始め、
肺炎球菌、淋菌、髄膜炎菌、大腸菌、サルモネラ菌、
インフルエンザ菌、百日咳菌、クラミジアなど、
多彩な菌種に適応する高価な薬、
(我々の認識は「何にでも効く魔法の薬」)として、
以前は凄く重宝がられた。
ま、半世紀近くも昔の話ではあるのだが…。
Today's BGM
どんなときも。(槇原敬之)
卒業(斉藤由貴)


さて、世界保健機構(WHO)は緑膿菌など、
複数の薬剤に対して耐性を獲得した「多剤耐性菌」の中でも、
特に警戒が必要な12の菌のリストを初めて公表。
新たな抗生物質の開発を急ぐとともに、
ヒトや家畜に対し抗生物質を必要以上に使わないよう、
呼びかけていると云う。

12の菌のリストは次の通り。
アシネトバクター、緑膿菌、エンテロバクター(以上【危機的レベル】)。
エンテロコッカス、黄色ブドウ球菌、ヘリコバクター・ピロリ、
カンピロバクター、サルモネラ、淋菌(以上【高レベル】)。
肺炎レンサ球菌、インフルエンザ菌、赤痢菌(以上【中レベル】)。
なお、これらの菌は全て、
耐性を他の菌に遺伝情報として伝える能力を持っており、
抗生物質が使われれば使われるほど、
より速いペースで耐性を獲得するのだとか。
くわばら、くわばら。

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