
この懐かしい缶に「見覚えがある」と仰る方は、
結構おられるのではないだろうか?
「クロロマイセチン」とは、
ペニシリン、ストレプトマイシンに次いで開発された、
抗生物質「クロラムフェニコール」の製品名で、通称「クロマイ」。
最近でこそ滅多に見かけなくなったものの、
ブドウ球菌属、レンサ球菌属を始め、
肺炎球菌、淋菌、髄膜炎菌、大腸菌、サルモネラ菌、
インフルエンザ菌、百日咳菌、クラミジアなど、
多彩な菌種に適応する高価な薬、
(我々の認識は「何にでも効く魔法の薬」)として、
以前は凄く重宝がられた。
ま、半世紀近くも昔の話ではあるのだが…。
Today's BGM
どんなときも。(槇原敬之)
卒業(斉藤由貴)

さて、世界保健機構(WHO)は緑膿菌など、
複数の薬剤に対して耐性を獲得した「多剤耐性菌」の中でも、
特に警戒が必要な12の菌のリストを初めて公表。
新たな抗生物質の開発を急ぐとともに、
ヒトや家畜に対し抗生物質を必要以上に使わないよう、
呼びかけていると云う。
12の菌のリストは次の通り。
アシネトバクター、緑膿菌、エンテロバクター(以上【危機的レベル】)。
エンテロコッカス、黄色ブドウ球菌、ヘリコバクター・ピロリ、
カンピロバクター、サルモネラ、淋菌(以上【高レベル】)。
肺炎レンサ球菌、インフルエンザ菌、赤痢菌(以上【中レベル】)。
なお、これらの菌は全て、
耐性を他の菌に遺伝情報として伝える能力を持っており、
抗生物質が使われれば使われるほど、
より速いペースで耐性を獲得するのだとか。
くわばら、くわばら。
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