明日は、ご存じの通り「七夕」である。
但し、神事が夜明けの晩、
即ち7月7日の午前1時頃に予定されているため、
祭りは専ら6日の夜から7日の早朝にかけて執り行なわれる。
従って、「必ず1等が当たりますように」、
「早く70台が出ますように」などと書いた短冊を笹に飾るのは、
遅くとも今夕までに済ませておかないと、
叶う筈のものも叶わなくなってしまう恐れが…。
尤も、本来の七夕である、
伝統的七夕(今年は8/9)までは約ひと月あるので、
あまり慌てなくても良いのだろうけれど。
ということで、子や孫に読み聞かせたい方への、
「織女と牽牛の七夕伝説」(Astro Arts)。
Today's BGMむかしむかし、天帝という神様が星空を支配していた頃、
トワイライト・アヴェニュー(スターダスト・レビュー)
乙女座 宮(山口百恵)
天の川の西の岸に、織女という天帝の娘が住んでおりました。
織女は機織りがたいへん上手で、彼女の織った布は雲錦と呼ばれ、
色も柄も美しく、丈夫で着心地も軽い素晴らしいものでした。
一方、天の川の東の岸には牛飼いの青年・牽牛が住んでおりました。
牽牛は毎日、天の川で牛を洗い、美味しい草を食べさせたりと、
よく牛の面倒をみる働き者でした。
天帝は、くる日もくる日も働いてばかりいる娘を心配して、
娘の結婚相手を探すことにしました。
そして、天の川の向こう岸に住む牽牛を見つけると、二人を引き合わせ…。
「お前たち二人は真面目によく働く。牽牛よ、儂の娘と夫婦にならぬか?」
牽牛は恐縮したようすで、
「天帝様、私のような者には夢のようなお話でございます。有難くお受けします」
織女も、働き者の牽牛をたいへん気に入り、二人は目出度く夫婦となりました。
ところが、一緒に暮らすようになると、
二人は朝から晩まで天の川の畔でおしゃべりばかりをしています。
これを見た天帝は、「お前たち、そろそろ仕事を始めたらどうだ?」
と戒めますが、織女と牽牛は「はい、明日からやります」
と答えるばかりで、いつになっても仕事を始める様子がありません。
織女が布を織らなくなってしまったため、機織り機には埃が積もり、
天界にはいつになっても新しい布が届きません。
また、牽牛が世話をしていた牛たちも、痩せ細って次々に倒れてしまいました。
業を煮やした天帝はとうとう二人を引き離し、
一年に一度、7月7日の夜だけ天の川を渡って会うことを許しました。
今でも二人は、7月7日に会えるのを楽しみにして、
天の川の両岸で瞬いているとのことです。
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