逆説の10か条

「人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい」は、
ハーバードとオックスフォードで哲学と政治学、
早稲田で日本語を学び、
ハワイ州立大で法学博士号を取ったという秀才の鏡みたいなおっさん、
ケント・M・キース（67）が19歳の時（ハーバード在学中）、
高校の生徒会のリーダーに向けて発表した、
「逆説の10か条」の出だし。

哲学的な言い回しで、
「汝の敵を愛せよ」と比較しても相当回りくどく感じるが、
内容は我々凡人にも理解できる至極当然のこと。
偶々マザー・テレサの目に留まり、
長い年月を掛けて世に広まったのだそう。

Today's BGM
私の詩（南こうせつ）
化粧（小田夢乃）

01. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。

02. 何か良いことをすれば、
隠された利己的な動機がある筈だと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

03. 成功すれば、嘘の友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。

04. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

05. 正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。



06. 最大の考えを持った最も大きな男女は、
最小の心を持った最も小さな男女によって撃ち落されるかも知れない。
それでもなお、大きな考えを持ちなさい。

07. 人は弱者を贔屓にはするが、勝者の後にしかついていない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。

08. 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかも知れない。
それでもなお、築きあげなさい。

09. 人が本当に助けを必要としていても、
実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかも知れない。
それでもなお、人を助けなさい。

10. 世界のために最善を尽くしても、
その見返りに酷い仕打ちを受けるかも知れない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。