今の季節にピッタリな和菓子と言えば、
餡を求肥(餅)で包み、
色と形をウグイスに似せたとされる、
美味しい「うぐいす餅」。
しかし、この餅の色は
ウグイスとは程遠く、
どちらかと言えば、
メジロに近い色である。
では何故、うぐいす餅は、
斯くも鮮やかな緑色を呈しているのか?
本日のBGM
春告鳥(さだまさし)
涙はいらない(石嶺聡子)
夜来香(小野リサ)
その答えを探る前に先ず、
「うぐいす餅」の元祖と思(おぼ)しき、
大和郡山・菊屋の
「御城之口餅由来」をご覧あれ。
つまり、四百数十年前に秀吉が名付けた、
最初の「うぐいす餅」にはきな粉が塗してあり、
色も当然きな粉色をしていたんだが、
それが全国に伝わっていく内に何時しか、
「うぐいす餅は、やはり鶯色が適当だろう」ということになり、
普通のきな粉では無く、青大豆から出来たきな粉、
即ち「うぐいす粉」を塗すようになったという訳。
ただ、梅の木に留まる鳥は大抵メジロであるのに、
「梅に鴬」の諺から、
それをウグイスだと早合点した何処かの菓子職人が、
メジロ色の「うぐいす粉」を誕生させてしまったのだ。
多分。
ポチ「講釈はそれ位にして、早くうぐいす餅を…」
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