10/22/2012

野犬騒動 #3



現場における保健所の職員と小生との遣り取りは、
凡そ次のようなものであった。

保「元飼い犬みたいな犬でした?」
爺「多分生まれつきの野犬じゃないですか。
いつもオドオドした様子で、尻尾もずっと下がった儘でしたから」
保「人の傍まで近寄って来ますかね?」
爺「さあ。一度も手招きしたこと無いですから」
保「頭を撫でたりは?」
爺「する訳ないでしょ、注射もしてないのに」
保「人に慣れていないと、なかなか捕まらないんですよね。
犬は逃げ足、速いですから」
爺「…」

保「市役所に捕獲器があるんですよ。
お困りでしたら、それを借りてくるといい」
爺「別に困っては居ません。でも、その捕獲器って何ですか?」
保「ほら、犬が入ると扉がガチャンと閉まる、檻みたいなヤツ」
爺「それって、子どもに危なくないですか?」
保「もちろん設置場所は選ばなくてはなりません」
爺「で、それを私に借りて来いと?」
保「普通は受益者でしょ」
爺「ですから、私は別に困ってなど…」

彼らが捕え得るのは、恐らくチワワ級の小型犬だけ。
いや、ひょっとすると処分数をこれ以上、
増やしたくないとの思惑なのかも。
因みに、保健所の車が帰ってから約20分後、
野良公は再び公園に姿を現した。


ポチ「さすが野生」

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